10月のお庭だより。
萩(ハギ)・姫林檎(ヒメリンゴ)・蓼藍(タデアイ)
萩(ハギ)
森の樹地蔵の横にお供えされているように植えられているのは萩。
園の入り口でお地蔵様と共にいつも皆をお迎えして、お見送りしてくれる。
お地蔵様の隣に咲く様子が絵になるような萩は秋を代表する花。
秋の七草の一つ。(七草と言っても萩は草ではなく低木)
「萩」の漢字にも「秋」が入っている。
昔から日本人のとても身近にあった花。[2024.10.2]
姫林檎(ヒメリンゴ)
中庭にある一本の林檎(リンゴ)の木。
写真の林檎の花は4月の終わりに咲いた花。真っ白な林檎の花。
それから暑い夏の間に青い実をつけて、
9月の終わりに秋を感じるとやっと赤く色づいてきた。
ピンポン玉より一回り大きな、
でも普通の林檎よりはずっと小さく可愛らしい大きさの姫林檎。
あんまり可愛くて食べるのがもったいなかったね。[2024.10.11]
蓼藍(タデアイ)
園庭の片隅で大事に育てられている草、蓼藍。
藍って聞いたことがある? そう、布を染めることのできる葉っぱ。
葉っぱの汁は濁った暗い緑色だけど、その汁に布を浸した後に
空気(酸素)にさらすと美しい色が現れる。
子どもたちにぜひ経験してもらいたい神秘的な色体験。
赤まんま(タデ科の一年草。名前の由来は、粒状の花を赤いまんま〈赤飯〉に見立てたことから)と同じ蓼の仲間だから、ピンクの粒々の花がこれから咲くのも楽しみ。[2024.10.16]