園日記

この〈しごと〉は年長組の誇り。「味噌づくりならまかせてよ!」 

森の樹保育園の味噌づくりは年長組の〈しごと〉。
年長組にならないと出来ない〈しごと〉ですから
毎年春になると 年長組は“誇りをもって”味噌づくりに取り組んできました。

春に仕込んだ味噌がいい味になるのは夏をこえて冬を迎える頃。
そのくらいの時期から1年間、年長組がつくった味噌を、
「きうりや煮込んだ大根などのおやつの野菜」につけていただくのです。

ですから、今現在は「昨年の年長組がつくった味噌」を
おやつの野菜に添えて食べているというわけです。

さて、今年も年長組の味噌づくりの季節がやってきました。

どんな風に味噌づくりをしたか、ご紹介しましょう。

味噌づくりは大豆の下茹でからはじまります。
まず、厨房職員が大鍋で3日間ほどかけて有機農法無農薬大豆4㎏を煮込みます。

年長組の子どもたちは味噌づくりがやりたくてウズウズしてこの日を待っていました。
子どもたちと共に味噌づくりをやってみたい年長組の保護者の方も参加。

子どもたちと保護者の方はこの段階で、昨年の年長組がつくった味噌をしみじみとあらためて味見してみました。
子どもたち「えー! 美味しい!」
煮込んだだけの、1粒の大豆も味見します。「甘くて美味しい!」
準備してある1粒の米麹も味見します。「甘い!」 

さて、柔らかく煮込まれた大豆を 冷めてからジップロックに少しずつ入れます。
子どもも大人も、ジップロックに入れた煮込まれた大豆をひとり1袋担当。
ジップロックの外側から指で丁寧に大豆一粒一粒をつぶしていきます。




                        
次にチームごとに、麹と天然塩を混ぜ合わせて「塩きり麹」をつくります。


チームごとに、ひとりひとりが指でつぶした大豆を塩切り麹と混ぜ合わせます。 
混ぜ合わせた大豆で、手の拳くらいの大きさの大豆ボールを沢山つくります。 


大豆ボールをつくり終わったら、清潔な味噌桶を用意。
ひとりひとりが大豆ボールをもち、
順番に味噌桶の底に大豆ボールを力一杯叩きつけるように入れていきます。
大豆の間に空気が入らないようにするためです。


大豆ボールを入れ終わったら、
大豆の間に空気が入らないように丁寧にならして大豆の表面を平らにします。


平らな大豆の表面にポリラップを敷きます。
大豆とポリラップの間に空気が入らないように気を付けます。


ポリラップの上に、塩を平らにならしながら置きます。
外側から「味噌にとって悪いものが入ってこないようにするため」です。
悪いものとは「カビ菌や、ばい菌など」のことです。 

これでこの日の味噌づくりは終わりです。桶にふたをして完了。

p.s.
年長組の子どもたちは味噌づくりの後に、味噌に名前をつける話し合いをしました。
さて、どんな名前に決まったのでしょう?
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