9月のお庭だより。
多羅葉(タラヨウ)・ナガコガネグモ・薄(ススキ)・セセリチョウ
タラヨウ
どこにでもあるような何の変哲もないこの葉っぱはもしかして‥‥‥多羅葉(タラヨウ)!
強いて言えば、葉っぱの周りのギザギザが特徴的?
この葉に木の枝などで文字を書くと、文字が黒く浮かび上がってくる不思議な葉っぱ。
葉っぱに書くから葉書き。ハガキの語源にもなったから“ハガキの木”とも言われる。
森の樹には色んな木があるね。[2024.9.2]
ナガコガネグモ
ぷっくりおなかの縞々模様、8本脚の立派な虫はナガコガネグモ。
見とれてしまうこの美しい姿(写真のクモ)は雌のナガコガネグモ。
(雄は雌より小さく、薄茶で模様もはっきりせず、冴えない姿・・・)
お尻から糸を出して、立派なクモの巣を張り、捕まえた虫は糸で
ぐるぐる巻きにしてから食べる。今度はクモの巣も見てみたい。[2024.9.4]
薄(ススキ)
お月見に飾りたい薄(ススキ)。山上憶良の和歌に由来する秋の七草の一つで別名尾花(オバナ)。
尾花に、萩(ハギ)、葛(クズ)、撫子(ナデシコ)、女郎花(オミナエシ)、藤袴(フジバカマ)、桔梗(キキョウ)の六つを加えて秋の七草。
園にはこのうち萩と尾花がある。
森の樹にある薄は葉っぱに鷹の羽の模様のような斑(ふ)が入る↗︎。
鷹の羽薄(たかのはすすき)という種類。
まだ、昼間は夏のように暑いけれど、植物は秋になってきた。[2024.9.10]
セセリチョウ
夏の終わりから秋にかけてよく見られるセセリチョウ↑。
イチモンジセセリもチャバネセセリも見た目は殆ど同じ、花の蜜を吸う姿も可愛い、お目々の大きな茶色い蝶々。
イチモンジセセリは羽の下の方にある白っぽい模様が一列に並んでいて、
チャバネセセリはその模様が弓状という違いくらい。
どちらの幼虫↗︎も食べるのはイネ科の草。森の樹のチガヤが大好き。[2024.9.18]