2023年11月25日

園庭の柿が大豊作



今年は園庭の柿がたわわに実って大豊作。
どの枝も柿の重さに耐えてはいるものの、もう折れてしまいそうに枝が垂れ下がっています。

柿の木全体が綺麗なオレンジ色にみえるくらい。
そして一個一個の柿が大粒。
子どもたちは美味しそうなオレンジ色の柿を見るのが嬉しくてたまりません。

てっぺんに近いところになった柿は、ちょっと熟れてくると鳥さんにつっつかれて食べられてしまいます。こういう柿のことを木守り柿(こもりがき)と呼ぶ昔からの言い伝えがありました。「木のてっぺんに柿(どの果物もですが)をいくつか残しておく」ことをそう言ったのです。何のためかというと、鳥さんに残しておくために。

「鳥は木につく虫を食べてくれる」という意味でも、鳥さんが木に来てくれたほうがいいからですが、それだけではなく、「人間が欲張りすぎると良くないことがおこる」ということを昔の人は肌で知っていたのだと思います。「自然は循環してこそ豊かになる」ことをわかっていたのでしょう。

「自然は人間のためだけにあるのではなく、すべての生き物のためにある」
そういうことをわかっていたほうが結局は人間にとっても良いことがあるよ、と「木守り柿」は教えてくれているのかもしれませんね。